Sustainability

サステナビリティ

環境・社会への取り組み

地球環境の保全を重要課題とする社会的責任のある一員として、わたしたちは、すべての企業活動を通じて、人々の健康の維持と地球環境の保全に積極的に寄与し、その行動によって社会の持続的発展に貢献することを目標とし、その達成に努めます。

環境負荷ゼロ社会をめざすコンセプト

Hondaは、この地球上で人々が持続的に生活していくため、「環境負荷ゼロ」の循環型社会の実現をめざし、これまでの「Triple ZERO」を超えた、より高い取り組み目標を掲げています。

「カーボンニュートラル」「クリーンエネルギー」「リソースサーキュレーション」、この3つを1つのコンセプトにまとめた「Triple Action to ZERO」を中心にして取り組みます。

Triple Action to ZERO

環境課題への取り組み

アルミニウム製造事業の取り組み

グループ内のアルミニウム製造会社では、お客さまの近隣に建設した工場から、アルミニウムを溶かした液体の状態(溶湯)でお客さまに供給しています。

お客さまの生産工場から発生する端材などのアルミニウムスクラップを、大切な資産(工場からのリターン材)として回収・溶解し、再びアルミニウム原料として、お客さまの工場に納品する取り組み(リサイクル)も行っています。

アルミニウム溶湯供給の仕組み

通常のアルミニウム鋳造部品の製造工程では、アルミニウム製造会社がスクラップの溶解(1度目)を行い、アルミニウム再生地金(固体)を作って鋳造工場製造に納品します。鋳造工場製造では、納品されたアルミニウム再生地金を工場内の溶解炉で溶解(2度目)を行いアルミニウム鋳造部品の製造を行います。

アルミニウム溶湯供給では、アルミニウムを溶かした状態で鋳造工場に供給するため、膨大なエネルギーを要する溶解作業を2回から1回に減らすことが可能となり、「溶解資源(油・ガス・電気)の削減」「総CO2排出量の削減」など、お客さまが鋳造部品を製造する際の環境負荷の低減に寄与します。

1994年にHondaグループ初のアルミニウム溶湯工場を熊本に設立し、その後、群馬、埼玉にもアルミニウム溶湯工場を設立しました。海外では、インドネシア、中国にも展開しています。

アルミニウム溶湯供給の仕組み

輸送領域の取り組み

輸送会社協力のもと、輸送の効率化を図っています。

輸送効率の向上のため、部門の垣根を越えた最適物流の提案を行うほか、モーダルシフト※や、輸送効率の良い船舶輸送を優先するなどの取り組みを実施しています。
また、リターナブル容器(資材)の積極的な利用や、製品への影響がない範囲で梱包仕様を変更することで梱包資材を削減する取り組みを行っています。環境負荷の低減だけでなく、お客さまの梱包コストの削減にも貢献しています。

※モーダルシフト: 輸送・交通手段を環境負荷の少ないものに転換すること

輸送の効率化事例
輸送の効率化事例

日本の熊本から大阪向け貨物の国内輸送について、トラックのみの輸送から、門司港~神戸港間で輸送効率の良い船舶輸送を活用し、モーダルシフトの取り組みを実施することにより、当該輸送の年間CO2排出量を約3割削減しています。

製造領域における取り組み

環境対応ソリューションの提案

排水処理工程にて発生する有機汚泥の分解・削減に「バイオ剤」の提案を行っております。

有機汚泥=産業廃棄物の削減だけではなく、汚泥産廃物の処理(運搬、焼却)のコスト削減、処理工程にて発生する温室効果ガスの削減に繋げることが可能です。

排水処理工程にて発生する有機汚泥の分解削減に「バイオ剤」の提案
有機汚泥分解バイオ剤    

循環型社会の実現に向けた取り組み

鉄・樹脂・非鉄金属などあらゆる素材領域において、製造工程や使用済み自動車から回収される廃資源をリサイクルしています。

使用済み自動車の資源循環

日本では、自動車販売店から回収された使用済み自動車(廃車)が解体された後、鉄・樹脂・アルミ・レアアース等のスクラップ素材をリサイクル(再資源化)する自動車の資源循環フローに携わっています。

リユース、リサイクルが円滑に実施される効率的な仕組みを構築し、環境・資源の循環型社会の拡大を目指しています。

使用済み自動車(廃車)の資源循環

自動車販売店で発生する排出物のリサイクル

自動車販売店で発生する排出物をリサイクルし、環境負荷の低減に貢献しています。

・使用済み鉛バッテリーは新品鉛バッテリーの原料へ活用
・廃エンジンオイルは精製して再生重油とし、製造会社に供給

自動車販売店で発生する排出物のリサイクル

紙資源のリサイクル

日本では、Hondaグループの事務所などから排出される古紙を回収する取り組みを行っています。回収した古紙は、製紙会社にて再資源化を行い、紙資源としてHondaグループで使用されるパンフレットなどに再利用されます。

紙製廃棄物を回収
紙製廃棄物を回収
回収された古紙
回収された古紙
製紙工場にて再資源化
製紙工場にて再資源化

Hondaグリーン購買活動への参画

Hondaのグループ企業として、化学物質など環境負荷の少ない資材・部品の調達を行う「Hondaグリーン購買活動」に参画しています。

この活動では、Hondaのガイドラインに基づき、部品のライフサイクル全体における環境負荷低減を考慮した購買を実施し、特に規制が詳細に及ぶ化学物質の管理についても、Hondaの管理基準に則り運用を展開しています。

Hondaグリーン購買活動への参画